『Q体』とは、「解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話」の愛称です。
1999会は、3年前から『Q体』に取り組んできました。
1999会の第二回公演として、「Q体」の上演を考えていました。しかし、2021年3月の第一回公演がコロナ禍で様々な変更を余儀なくされ、いまだコロナウイルスが猛威を振るう中、団体としての金銭的体力や、中止のリスクと向き合いながら公演を遂行する能力を考えた結果、今は劇場での公演は無理だと判断しました。
だったら、いつかの公演のための”準備”をしようと行ったのがこの企画でした。劇場での公演に向けた設計図を作るというコンセプトで、オンラインリーディングと衣裳、美術、音響、照明などのスタッフワークの設定資料集の制作を行いました。稽古や打ち合わせは全てオンラインで行いました。
1999会#1.5
「リモート『Q体』構想ーいつの日かの上演のためにー」
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設定資料集は、1999会のオンラインショップでご購入いただけます。購入者特典として、リーディングのアーカイブ映像もお送りしています。
販売ショップ
1999会 powerd by BASE SHOP
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#1.5の企画がきっかけで、『Q体』の作者であるオノマリコさんにお声がけいただき、オノマさんのユニット「趣向」の劇団化を記念する「オノマリコフェス」にて、リーディング公演を行いました。
1日限りのリーディングでしたが、お客さんの目の前で上演ができ、目標とする劇場での公演に一歩近づけました。
1999会 オノマリコフェス参加企画 公演詳細
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そしてこの度、神奈川県立青少年センターの取り組みである「マグカルシアター」や、神奈川県のマグカル展開補助金に採択いただき、劇場での公演が実施できる運びとなりました。
「いつの日かの上演のために」ゆっくりと歩みを進めてきました。
心強い同世代のキャスト・スタッフ、たくさんの人の力を借りて、あの時作った設計図が今現実になります。
ぜひたくさんの方に見届けていただきたいです。